さしより宇城市

Highlights

見るべし


松合土蔵白壁群

まつあいどぞうしらかべぐん

不知火町

この場所だから生まれたもの。
のこしていきたい「知恵」と「想い」。

 ひとつ、ふたつと「親火(おやび)」が出現したかと思えば、次第にその火は左右に分かれ、やがて無数の灯火が海上に浮かび上がります。そんな神秘の現象「不知火(しらぬい)」が現れる海を抱き、かつては醸造と漁業のまちとして栄えたのが「松合(まつあい)」です。

 実はこの松合は、文政9年(1826年)からの5年の間、地形や密集する建物の立地から4度の大火に見舞われました。庄屋は被災した住民の救済と防火対策のため、火災に強い土蔵白壁造りの家を普及させました。この土蔵白壁は、歴史的景観を守り、継承する地元の有志や行政によって今も守られています。密集した家屋の間隔を空けてつくられ、防災の備えとなった「火除け道」も風情があり、当時の住民たちの知恵と工夫、そして想いが見え隠れします。なまこ壁が続く「汐見坂(しおみざか)」は、当時の漁師たちが潮の満ち引きを見た場所。過去へタイムスリップしたような路地が続くここからの眺めは情緒があり、地元の人々にとって自慢の風景のひとつです。

 意識していないと通り過ぎてしまうような、そんな佇まい。この場所だから生まれたもの・守られてきたものが、確かにここにあるのです。

ACCESS MAP
INFORMATION

所在地
〒869-3472
宇城市不知火町松合

アクセス
■車:
 松橋ICから約30分
 熊本市から約60分

開館時間
・松合郷土資料館
 :10:00~17:00

休館日
・松合郷土資料館
 :月・木曜日
 (祝日の場合はその翌日)
 12/28~1/4
 ※臨時休館あり

入場料
無料

駐車場
松合出張所の前、農業就業改善センター(松合元出張所)に数台駐車スペースあり

お問い合わせ
・松合郷土資料館
 TEL:0964-42-3560
・宇城市経済部商工観光課
 TEL:0964-32-1111


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