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服飾・アクセサリー


"纏う藺草"新たな価値から生まれた『itiiti』のアクセサリー

2021.12.28

松橋町

藺草…これ何と読むかわかりますか?畳の原料である”いぐさ”です。
熊本の藺草生産量は現在国内の約97%。産地として八代が有名ですが、ここ宇城にも十数軒の藺草農家さんがあります。私が子供の頃は、ごく身近にあった藺草…一面に緑の絨毯が広がる景色は、宇城で育った方には懐かしいものかもしれません。今ではライフスタイルの変化に伴い、畳の需要も農家さんの数も激減しています。

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そんな私と同じような風景を見ていた、村上キミさんと田中ノリコさんによるプロダクトユニット『itiiti(イチイチ)』さん。"纏う(まとう)藺草"として新たな価値を見出し、端材でアクセサリーを作られています。
先日、そのアクセサリー作りのワークショップに参加させてもらいました。

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『itiiti』さんの使用する藺草は宇城市松橋町浅川で育てられたもの。今回はその藺草を白く塗装されたものを使いました。通常の工程は、"そだてる"→"きざむ"→"つらねる"→"つむぐ"ですが、今回はその一部"つらねる"を体験しました。

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手挟みで小さく刻まれた藺草を一つ一つ拾い針で銀糸を通す…藺草の断面はスポンジ状になっていますが、さすが国産の藺草だけあって、断面が潰れることなくスポスポと通ります。ひたすら通します。

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そのひと連なりになったものを、すぐ横で『itiiti』のお2人が編み針を使って"つむぐ"…どんどん表情が変わり、最後はまぁるいふわふわの形に。ビーズのように見えて、全く重さを感じない。軽やかで繊細な表情…とても愛おしくなります。

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そしてパーツをつけてアクセサリーの完成。私はアシンメトリーのピアスにしました。世界で一つだけのピアス…大切に使います。

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このワークショップで驚いたのが、藺草の現状を記したプリントを配られたこと。そして工程1番目の"そだてる"にもお2人が関わっていらっしゃること。『itiiti』さんの藺草に対する熱い想いを感じました。

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宇城ではごく一部となってしまった青々とした藺草の風景。いつまでも続くことを願っています。



ジム子

itiiti(イチイチ)

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※画像の一部は『itiiti』さんより提供頂きました。